10Feb
三菱オーブンでフランスパンを上手に焼くコツを解説します。
前回の記事「三菱RO-EV10 でフランスパンを焼く」で解説しました通り
この方法を思いつくまで、三菱オーブンで美味しいフランスパンが焼けませんでした。
コンベクションオーブンの影響でバゲットのクープは開きません。
三菱オーブンはふたを閉めた時の保温効果といいましょうか。
温度が下がりにくい特性のあるオーブンだなと感じていましたので
オーブンの余熱が完了してパンを入れてから数分間
思い切ってオーブンのスイッチを入れないことにしてみました。
オーブンのスイッチを入れなければ、コンベクションファンは回転しませんので
クープが開くのではないかと。
280℃の余熱。実温250℃に到達。
生地と庫内に霧吹きで水を吹きかけ水蒸気を発生させます。
次に生地をオーブンに入れてスイッチを入れずしばらく放置(7分程度)
放置後オーブンを稼働。しばらく280℃のままでも良いですし、下げても良いです。
オーブンを入れてから10分程たてば、かならず設定温度を240℃程度に下げましょう。
途中様子を見ながら230℃まで温度を下げます。焼きムラを防ぐためにパンの入れ替えや反転はお忘れなく。
焼き上がりましたパンは見事にクープが割れて立派なフランスパンが焼き上がりました。
トラディッショナルとグリストミル(石臼挽き粉)のブレンドを行った配合です。
一本のバゲットに火ぶくれが確認できましたがおおよそ良いフランスパンになりました。
オーブンのスタートを遅らせるだけで
出来上がりのパンの外観が大きく変わる事が分かりました。
内相も気泡に水々しい気泡があります。
これらは魔法の銅板+ステンレス板の影響も大きいとは思いますが
それでもこれまでのパンとは大きく変わりました。
三菱オーブンにふさわしいパンの焼き方を見つけられました。
この方法は他のオーブンでも応用可能ですので
クープが開かないという悩みがありましたら是非一度お試しください。