28Apr
【著者】梶原慶春、浅田和宏
【目次】情報なし
【レビュー】
手とり足とり気持ちのいいくらい痒いところに手の届く本
辻調グループの製パン教授が監修しているとあって本当に手とり足とり
気持ちのいいくらい痒いところに手の届く本です。
本の前半はバターロール、食パン、クロワッサン、ブリオッシュなど
代表的なパンを多くの写真で細く説明してくれています。
パンを扱う写真がやはりプロといった感じで眺めていてうっとりしてしまい
先生の目の前にいるかのような錯覚に陥ってしまうような、とにかく美しい手さばきの数々です。
私の扱っているパン生地と本当に同じなのだろうか?と思うくらい
生地もつるんと色艶も美しく、出来上がりもこれ以上ない本当にお手本を作っているパンの本です。
(当たり前の話なんですが、パンの本でも、ん~?なんか、あんまり綺麗じゃないなぁ、って思うようなパンを載せた本って見たことありませんか?)
後半は、なぜこれを使うのか?なぜこの温度なのか?など、あらゆる疑問に答えてくれています。
そして、なぜこのような結果になったか?などの失敗についても教えてくれています。
そのQ&Aの部分が本の半分を占めていて、いかにパン作りに疑問と失敗が多いのかわかります。
それほどパン作りは難しいのです。
しかし、その難しいパン作りを、次はこうすればいいんだな!と前向きにさせてくれる本がこちらです。
独学でパンを作っている人は誰かに疑問をぶつけることができませんが
この本は答えていない疑問はないんじゃないかな、というくらい、とにかく小さなことまで詳しく教えてくれています。